演舞場発 東寄席 第六回

演舞場発 東寄席 第六回 2015年6月25日

2015年6月25日、
演舞場発 東寄席 第六回として「落語と日本酒を楽しむ会」が開催されました。

今回は、定員を超えるお客様で、会場は期待の入り混じった熱気で包まれました。

「落語と日本酒を楽しむ会」ではもうお馴染みとなった、本厚木望月商店の専務・望月太郎さんの挨拶から始まります。

今回望月さんにセレクトしていただいたのは、初夏に楽しめる日本酒5種。
お席には、まず一つ目の「いづみ橋」というにごり生酒が運ばれました。

よく冷えたにごり生酒をエンジンに、このあとのお酒やお料理、落語への期待が一気に高まります。

開口一番は、入船亭ゆう京さんによる「金明竹」。

小僧と店主の妻が上方者の難解な言葉に振り回される滑稽噺です。
あまりに早口で聞き取れない小僧と店主の妻は、上方者に何度も同じことを話すよう頼みます。4度目にはその見事に滑らかな語り口調に、笑いとともに拍手が起こりました。

そして、いよいよ古今亭文菊師匠の登場です。
会場からは「待ってました!」の声。旬な若手噺家、28人抜きで真打ちに昇進、今後の落語会を担う「古典落語の本格派」として評判の文菊師匠への期待が感じられます。

洒落た口調で「ぜひ酒と肴をつまみながら聞いてください。」とのお声がけに、
すでにテーブルにお酒と会席料理が運ばれ、
“おあずけ”状態となっていた会場は一気に緊張がほぐれた様子でした。

一席目は夏とお酒にちなんだ「青菜」。
植木屋とその女房の滑稽なふるまいに、会場は大笑いに包まれました。

15分の仲入りを挟んだ二席目は「四段目」。

こちらも芝居好きが過ぎた丁稚の定吉の滑稽噺で、仲入りの間に更にお酒の入った会場は大盛り上がり。

渋い語り口調も素敵ですが、滑稽な役も見事で、会場は常に落ちまでこらえきれず漏れ聞こえる笑い声に包まれ、一席が終わるごとに大満足の様子でした。

 

落語で温まった後は、日本酒を楽しむ会です。
開演前からふるまわれていた「いづみ橋」に加え、4種の日本酒が次々と運ばれてきます。

 

新橋演舞場では、新橋料亭街伝統の味を受け継ぐ調理場で毎日お食事をご用意しています。
今回も、旬の食材を使った新橋演舞場の会席弁当がふるまわれました。

日本酒は、右から
「尾瀬の雪どけ」(群馬)夏吟 純米大吟醸
「いづみ橋」(神奈川)夏ヤゴ純米活性にごり生酒
「八海山」(新潟)特別純米原酒
「満寿泉」(富山)ベロ 純米吟醸十二度
「新政」(秋田)陽乃鳥 貴醸酒

望月商店の専務・望月さんから、改めて今回セレクトした日本酒の詳しい説明をしていただきました。

 

特に「満寿泉」は、夏に楽しむ日本酒「夏酒」の色の強い1種。
通常15〜16度ある日本酒に比べ、この「満寿泉」は12度と低アルコールに仕上げられ、ワインのように軽い口当たりのお酒です。よく冷やすのはもちろん、氷を一つ入れて飲むのもおすすめだそうです。

 

また、今回は八海山 東京営業所の方も参加され、直接ご説明をいただきました。

この日の「八海山」は限定酒。おすすめのマイナス12度に冷やし、オリジナルのショットグラスでふるまわれました。
本当に“キンキン”に冷えた八海山に会場からは歓声があがるほど。

みなさん、それぞれに美味しいお酒に大満足のご様子でした。

落語と美味しい夏酒、それらを引き立てる新橋演舞場の初夏の会席料理を楽しんだ後は、
恒例のお楽しみ抽選会です。
今回は、古今亭文菊師匠と八海山さんの大盤振る舞いで最多となる景品数です。

 

【景品】
「新政」Tシャツ(1名様)、「八海山」前掛け(5名様)・各種瓶酒(4名様)、古今亭文菊師匠から手ぬぐい(2名様)、色紙(2名様)、師匠出演の舞台ペアチケット(4組様)。

実に10名にお一人以上の当選確率に、みなさん「次こそは!」とわくわく、そわそわ、くじが引かれるたびに歓声があがり、今回も大盛況に終わりました。

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