演舞場発 文化を遊ぶ 第五回

演舞場発 文化を遊ぶ 第五回 2015年8月18日〜30日

「演舞場発 文化を遊ぶ 」として好評だった「なでしこの踊り」がこの夏も開催されました。

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新橋花街は安政4年、いまから158年前の江戸時代、当時の幕府から営業許可証である「勺取り御免」の鑑札をいただいて新興花街として興りました。
当時の一番にぎやかだった花街は柳橋で、薩長のお武家さまが柳橋に遊びに行くと断られたのに対し、新橋は薩長のお客様を温かくお迎えし、もてなしたそうです。

時代が明治に移り、新橋で遊ばれたお武家さまが皆、政府の要人となり、新橋は「夜の応接室」と呼ばれるようになったとのことです。
一流のお客様には、一流の「おもてなし」をということで、芸に及ばずお稽古ごとに力を入れたことが「芸の新橋」と呼ばれるようになった所以かと存じます。

大正14年には芸者衆の芸事の発表の場をということで、この「新橋演舞場」が建てられ、そのこけら落とし興行が今も続いている「東をどり」なのです。
「東をどり」は今年で91回目を迎えました。

この「なでしこの踊り」では次代の「東をどり」を引っ張っていけるスターを皆さんに見つけて頂きたいという思いで若手芸者衆を起用しております。
是非、この後応援していきたいなあと思う芸者衆を見つけて帰ってください。
また、あまり経験することのないお座敷の雰囲気を感じて頂けるように企画しております。

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まだ続く残暑の厳しい折、テーブルには目にも舌にも涼を感じるおもてなしです。

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今回は季節の魚、鱧を梅肉とあえたお料理をはじめ、青々とした冬瓜紅葉やブロッコリー、煮鮑といった食材に夏野菜蜜柑ゼリーをかけ、さわやかな口当たりを。
また、自家製鮪の角煮や、うざくの卯の花和えなど金田中の流れをくむ新橋演舞場の本格的な日本料理をお出ししています。

テーブルに料理が並んだところで、各自名前入り升にお酒をお酌するサービスが新たに加わりました。
このなでしこの踊りのイベントでは初のサービスです。
貴重な体験とあって、皆さんにとても喜んでいただけました。

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なでしこの踊りの前に、踊り子の新ばし 小喜美さん、加津代さんを招いた解説のお時間です。
(写真 左:小喜美さん 右:加津代さん)

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「いつ頃から新橋で芸者をされているんですか?」と聞く司会者に、「芸者には年を聞かないもの」なんて恥ずかしそうに笑い、日本の伝統芸能を前にすこし緊張面持ちの会場の雰囲気も、ずいぶんほぐれました。

新橋の成り立ちや東をどり、また、今日の踊りについてなどわかりやすく話してくださいました。

 

---今回の演目は清元の名曲「玉や」

日本舞踊には様々な物売りの踊りがあります。その昔、四里四方、八百屋町街にはデパートのようなものは無く、庶民はすべて物売りから食材や生活必需品を買って生活をしていました。

それを背景に、あらゆる芝居にも物売りを題材にしたものは多く、歌舞伎の助六のお兄さんが白酒売りなら、「芝居に白酒売りが来たから買っていこう」など相乗効果で良く売れたといいます。また物売り同士が同じ所に一緒に売っていることも多かったそうで、子供のおもちゃのチョウチョ売りと玉やが同じ所にきて会うのを楽しみにしていたとは、そこに恋が生まれたかどうかは、きっと昔もいまも変わらぬ演目を観る愉しみのひとつでしょう。

夏景色を描いた「縁かいな」で両国の花火を眺め夕涼みを都鳥の形をした波のまに流れる灯籠を描いた「都鳥」すずしげな夏らしい踊りを楽しみました。

 

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---衣装について



男形の芸者さんは女性が素踊りで踊る男形の形。

頭は前割で裾はひきません。
帯は後見結びといった平たい形です。
この結び方は新橋流になります。

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女形の芸者さんの頭はつぶし高島田。

裾を弾いて帯は角出し。
ちりめん生地の浴衣を身につけています。
浴衣のように襟をつけず長襦袢無しで、肌襦袢の上に着物を着ています。
片方だけ赤がみえているのは肌襦袢の赤。その赤を右だけ出すのが粋な新橋流です。

帯から出ている「ぶら」は財布につけたストラップのようなもの。
好きな役者や恋人の紋をさげ、密やかなおしゃれを楽しむのだそうです。

夏ですから頭には青い玉のかんざし、櫛はガラスや象牙をつけ、装いにも涼を感じます。

 

---なでしこの踊り

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男形の芸者は、たまやの箱を首からさげて、清涼感のある白の傘を持っておどります。

踏み込む脚の音に男らしい力強さを感じます。

それぞれ女形の芸者さんは、その役ながら違った美しさが伺えます。
視線の使い方や佇まいまで、見ているものがその佇まいに見惚れてしまう雰囲気を持ちあわせています。
ひとつひとつのものがたりが流れるように演じられ最後の四人の舞は圧巻でした。

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---お座敷遊び


遊ばせ上手の芸者にならい、お客様全員で「奴さん」を唄います。
唄に合わせて芸者が踊る、遊びに始まる芸能文化をご体感いただけます。

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お座敷遊びに入る前に、料亭金田中の岡副頭取より、新橋花柳界の成り立ちなどについてお話いただきました。

お座敷遊びで唄う「奴さん」の歌詞の由来もわかり、大変興味深いお話でした。

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お座敷遊びのあとは、芸者衆が会場を回る交流の時間です。

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なでしこの踊りは切磋琢磨を繰り返してきた若手衆の芸の陽の目、お客様の声が芸者に直接届くのも芸者たちの励みにもなります。

満席の会場に、艶やかで涼やか且つ 妖艶な夏のひとときを愉しみました。

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