演舞場発 東寄席 第八回

演舞場発 東寄席 第八回 2015年10月28日

2015年10月28日、演舞場発 東寄席 第八回が開催されました。
今回は、「落語と南アルプス早川町の美食を楽しむ会」として、山梨県南アルプス市早川町の名産や、山梨県産の日本酒をお楽しみいただきました。

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南アルプス市の西部に位置する早川町は、日本で2番目に高いとされる北岳などからなる南アルプスの山脈に囲まれ、その面積の9割以上が山林という自然豊かな町です。
「日本で最も美しい村」連合にも加盟されています。

日本で最も人口の少ない町としても知られる早川町では、多くのご家庭で自家製の味噌やこんにゃくなどが作られているそうです。

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そんな早川町の名産品を使ったお料理と、新橋演舞場の特別会席が並べられた会場は、今回も100名を超えるお客様でにぎわいました。

落語の開演を前に、こちらも山梨県からご用意しましたお酒とともに、お料理をお楽しみいただきます。

開口一番で登場したのは、橘家かな文さんです。
こちらは、あの豪快で威勢の良いキャラクターの橘家文左衛門師匠のお弟子さん。文左衛門師匠ご自身が使っていた前座名と同じ「かな文」と名づけられたそうです。

お噺は、やかん。
知らないことはないと偉ぶる隠居と、その元を訪れる八五郎との掛け合いが滑稽な古典落語です。

隠居は八五郎が訪ねてくると「グシャ、グシャ」と言う。
それが「愚か者」のことだとわかると八五郎は、隠居にいろんなものの名前の由来を聞いてしかけます。
それに対する隠居のいい加減な返しや、隠居と八五郎の軽快なやり取りに会場からは笑いが起こります。

 

会場が温まったところで、古今亭菊之丞師匠の登場です。
一昨年に開催されました「東寄席 第二回」に引き続き、今回2度目のご登壇をいただきました。

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今回は、「鰍沢」と「親子酒」の二席。

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登場人物や景色の描写が難しい「鰍沢」では、冬のシーンに引き込まれます。
一方、「親子酒」はお酒にちなんだ滑稽話。会場は終始、笑いにつつまれていました。

二席を通して、落語の醍醐味をすべて堪能させてくれる吉之丞師匠のお噺でした。


落語の会が終わりますと、山梨県産の日本酒を楽しみながら、恒例のお楽しみ抽選会です。

古今亭菊之丞師匠のサイン色紙など、今回もたくさんの景品をご用意いただき、会場は多いに盛り上がりました。

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