演舞場発 文化を遊ぶ 第一回 2014年8月29日
2014年8月29日、
演舞場発 文化を遊ぶ 第一回として「なでしこの踊り」が開催されました。
新橋演舞場は、新橋芸者衆の芸小屋として作られたのが始まりです。 こけら落とし公演であった「東をどり」は現在まで90回を数える公演として受け継がれており、 多くのファンの方に支えられています。
今回の「なでしこの踊り」ではその新橋芸者衆の若手芸者を中心に、 普段なかなか一般に触れることの出来ないお座敷の雰囲気を感じて頂けるよう企画された初のイベントとなりました。
会場には120名もの方が入場され、 なでしこの踊りを間近で見られるとあって 期待の高さが伺えます。
新橋の花柳界といえば、料亭のお料理も欠かすことが出来ません。
今回は金田中の流れをくむ日本料理のお弁当が振る舞われました。
これらのお弁当は新橋演舞場の調理場で出汁から作られており、本格的な日本料理をお出ししています。
お弁当をいただきながら、
料亭金田中の岡副頭取より
新橋演舞場の歴史についてお話を頂戴しました。
遡ること関ヶ原の時代から明治維新、
そして現代に至る新橋花柳界の成り立ちを、
非常に分かりやすくご説明いただきました。
お話の後はいよいよなでしこの踊りです。
今回は夏の小曲を中心に構成され、一つ一つは短いながら大変見応えのある舞台となりました。
普段なかなか間近で見ることが出来ないということもあり、
多くの方々が頻繁にシャッターを押されていました。
踊りのあとは、"虎けん遊び”という
お座敷遊びが披露されました。
会場のお客様の中からも
抽選で選ばれた方が参加され、
普段接することのない風流な遊びの時間を
会場全体で満喫しました。
公演後は芸者衆との交流の時間がとられました。
芸者衆の周りでは写真撮影の列とともに「非常に良かったよ」とお客様に声を掛けられ、
それまでの緊張した面持ちが嘘のように晴れやかな表情を浮かべていた芸者衆がとても印象的でした。